002_悲しみの中の決意_久保田麻希

 

作者:久保田麻希

タイトル:悲しみの中の決意

タカヤマ「構図がちょっと悪いかな。ライティングに凝ってるって点はいいかなと思うんですけど、ライティングに凝っていても構図が悪いからちょっとどうかなと思うところと、決戦前夜って言われたときにわかりずらいっていうのがあります」

由利「でも女の人が泣いてしがみついてる感じなんですよね。きっと上手く見せれていないだけで」

タカヤマ「構図については、そうですね。単純に視線をどこに送っていいのかわからない。人物が真ん中にいないからですね。見る人は人のほうに視線としては行くと思うんですけども、それにしては偏りすぎている」

由利「もう少し右も描いてなきゃいけないし、下も描いていないといけない。三角形になるのが多分一番すわりがいいんでしょうけど、そうするとなんか三角の構図が途中でバサッと切れちゃってる感が出ています。もうちょっと引いた絵のほうがまとまりよく描けてたかなとは思いますね。女性の体がどうなってるのかがわかりにくいので、やっぱり見ている人に伝わらないとしょうがないものですから、これはちゃんと見えないといけないとこですよ。ただシチュエーションは結構いいですね。これもスタンダードではありますけど、決戦前夜の悲壮感が伝わってくると思いますね。ドラマチックな感じはします」

瀬口「そうですね。題材としてはいいと思うんですけど、やっぱり基本的な技術がちょっと足りないっていうところですかね。技量がもうちょっと欲しいかなっていう感じです」

タカヤマ「いいところはライティングを考えているっていうところと、多くの人と異なり写実的に描こうとしていることです。そこは自分のいきたい方向性を何とかやろうとしてるのはすごくいいことだと思います」


 

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作者:山田真代

タイトル:デート前夜

タカヤマ「可愛いってかんじですね」

瀬口「可愛い」

由利「解りやすいですね」

瀬口「僕個人的にはこういうド直球なの大好きです。技術もありますしね。小物類もきちんと丁寧に描いているし」

由利「バラバラの色彩が配置されている割に上手くまとまっていて好感触ですね」

タカヤマ「女の子! って感じの絵ですよね。なかなかここまでピンクピンクな感じってないですよね」

由利「大学生になってこれが描けるってけっこう乙女な心をまだしっかり持っている感じですね。良いと思います」


053_32石川とも子_WHENEVER

作者:石川とも子

タイトル:WHENEVER

タカヤマ「上手いですね。部屋の描き方もパース感がある。 でも、何か足りない感じはありますね。 結局仕事って、上手いか下手かもあるけど、 市場があるかないかが大事じゃないですか。 それだと、この絵の人に仕事があるかないかと考えると、 そんなにないんじゃないかなと思います。 パッと見て上手いとわかりますが上手さゆえにインパクトは少し薄めというか、好みの問題かも知れませんが」

由利「色彩もいいですね。 ピンクも、女の子の服だけじゃないってところもいいし。 書籍の表紙の仕事とかはありそうだと思います」

瀬口「上手いです。 技術的には特に文句をつけるところはないですね。 なんかまとまりすぎちゃってる感じがあるので、そこは確かにあえて崩すとかが効果的になるかな」


044_50玉井美智_負け戦

作者:玉井美智

タイトル:負け戦

由利「この表情とか上手いですね」

タカマヤ「なんか変わってますよね、独特の雰囲気があるというか。でも仕事になりにくいとは思うんですよ、このまま成長しちゃうと」

由利「それこそ漫画とか描いたらいいんじゃないでしょうか」

瀬口「そうですね」

由利「表情を魅力的に描かれるのであればですけど。それにしても、上を切りたくなるな」

タカヤマ「多分上のカレンダーは説明的な感じであるんでしょうけど。説明させるが故に構図が間延びしちゃったかな」

由利「でもよく描けてますよね」

タカヤマ「一生懸命描いてるのは分かります。でもこういう絵を描く人ってちょっと仕事になりにくいんじゃないかなってのは心配しちゃうんですよね、良く描けてるだけに」

瀬口「なるほど」

由利「やっぱりイラストレーター視点だとそうなっちゃいますよね」

タカヤマ「そうなんですよ、着地点が見えないというか。消費者が求める場所に着地できないような感じがするんですよね。もったいないかな」

瀬口「確かに活躍する現場は少なそうですね」

タカヤマ「でもこれでいくなら頑張っては欲しいですね」

由利「けどオタクコンテンツですからね。可愛い格好いいが正義なので。でも応援したい感じですよね。またタイトルが負け戦ってのもいいじゃないですか。完全に終わってる感じが」


040_24市川美和子_追試前夜

作者:市川美和子

タイトル:追試前夜

タカヤマ「結構いいと思いますよ、シチュエーション的にも。好みの問題かもしれませんがもう少し女の子が可愛いければ尚良いと思います」

瀬口「うーん」

タカヤマ「小物とかも上手く置かれてますし、塗りも水彩ですよねこれ?」

由利「アナログですね」

タカヤマ「水彩でちゃんと明暗やるのって難しくないですか?」

瀬口「確かに」

由利「デジタルだったら、上からフィルターかけるだけでできますからね」

瀬口「アナログでこれやるのは難しいかも」

タカヤマ「結構すぐに魔女って分かりますし、好感は持てますね。他にいる猫とか、後ろの女の子とかもキャラが伝わってきます。魔女っぽいアイテムも上手く配置されてますしね」

瀬口「物語が完成されてますね」

由利「確かに無理矢理感はないですよね。CGとか覚えると一気に技術力が上がりそう」

タカヤマ「そうだと思いますよ」


013_4伊藤迅一_Blood-fuss

作者:伊藤迅一

タイトル:Blood fuss

タカヤマ「枚数重ねれば上手くなるだろうと思います。デッサン力不足、描画力不足っていうところに落ち着くとは思いますが。それ以外はそれなりにまとまってると思うので、数をこなせば自然と構図の取り方とかもうまくなってくると思います。 表現したいことははっきりしてる感じはしますね」

由利「女の子のしっぽに配置しているオレンジがもっと別の場所にあったらもっとよかったかな。せっかくこの色彩の中で唯一オレンジ使ってるのにとくに見せたい場所でもないですから、こういうのを視線誘導に使えるようになるといいと思います」

瀬口「性格の設定とかもしっかりしてそうな感じがします、良いですね」

006_そして朝が来る_むなぁげ

作者:むなぁげ

タイトル:そして朝が来る

タカヤマ「好感が持てますね。 この人の持ってる技術や知識を、 できる限り注ぎ込んだっていう感じはします。 投稿されてる作品の中でも完成度は高いと思います。もし自分がやるんだったら、 人物とロボットの胸と顔あたりにスポットライトを当てます。暗い中で見せたいものをもうちょっとライティングで クローズアップすればもっと良くなったと思いますね」

由利「かっこいいから逆光で描くっていうのは よくあるけど、多少おかしかったとしてもライティングを 見せたいものが目立つように設定するべきですね。 全体的に暗いのが惜しい」

瀬口「べたなところバーンとやってきたところが すごく好感が持てるんですよね。わかりやすくて」


 運営部「これで今回の作品は以上となります。審査員の皆さん、本日はどうもありがとうございました」

審査員一同「ありがとうございました」