皆さんはじめまして!東京マンガラボ(以下TML)メンバー兼創価大学創作部の益荒雄鰤と申します。
一年前にTMLに単身突入してから、現在は就職活動をのんびりとしながら後輩たちに野次を飛ばす毎日。前途要望な後輩たちが締切に追われ、目のハイライトがどんどん消えていくのを見ることができるのは創作系サークルの特権ですね。
さて冗談はほどほどにして、部の紹介に参ります。

私の所属する創価大学創作部は少し特殊な部活で、4つの班によって部活が構成されています。

・漫画やイラスト制作を中心とした「漫画班」
・小説や詩、俳句などを制作する「文芸班」
・パソコンを使い、デジタルゲームやアニメなどを制作する「DC(デジタルクリエーション)班」
・TRPGやアナログゲームを通じ、多人数での創作を行う「TRPG班」

部員は希望によってこれら4つの班のどれでもに参加することができ、授業の終わった放課後に1日2つの班が班会と呼ばれる活動を行います。
また、漫画班と文芸班は1年に5冊、TRPG班は2冊の部誌を発行し、コミティアや文学フリマなどのイベントで配布や販売を。DC班は文化祭にて1年かけて制作した作品の発表を行います。
その他、文化祭では4班総出で作り上げる企画。毎月第二土曜日には新宿にある弥生児童館にて子供達と一緒に創作活動やゲームに親しんでいます。
創価大学創作部では、経験は無くとも本気で何かを創作したいという人をいつでもお待ちしています!

創価大学創作部HP http://soukadaigakusousakubu.web.fc2.com/sousaku_top.html

では、堅苦しい部活紹介などはここで終わりにして、オススメ漫画の紹介にいきましょう!
といっても、自分は誰も知らない最近のもっと評価されるべき名作とかはあまり分からないので、自分の趣味全開でやっていくスタイルで参ります。

■ 「魔法少女プリティ☆ベル」:KAKERU先生

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表紙に描かれた可愛らしい少女と、直球の題名に、騙されたと思って買ってみてください。はい、貴方は2秒で「騙された!」と叫ぶこと間違いなしです。
だって主人公の魔法少女が35歳の筋肉モリモリなボディビルダーのおっさんで、超ミニスカートのキュートな衣装に変身し、ボディビルのポージングで戦うのですから。
まさに、最初からクライマックス。出オチも甚だしいのですが……、それだけで終わらないのがこの漫画!

次々に出てくるキャラクターはそのほとんどが「最強」やら「無敵」やらを掲げ、それらが仮○ライダーだったりストライ○ウィッ○ーズだったり、クトゥ○フの邪神だったりするから退屈することはありません。
それらのキャラが最初の出オチは無かったかのように、ド派手で熱すぎるシリアス&厨二全開バトルを繰り広げていきます。
しかも、巻が進むごとに次々に要素が追加され、政治・軍務・神話・エログロ・教育……etc.
留まることを知らないその分野の広がりは「混沌」と呼ぶ他ないでしょう。
しかし、それだけ多くの要素とキャラを詰め込んでも、漫画として成立しているのは作者の漫画作りの上手さがあるからです。
絵そのものでは他の漫画家に及ばないところも見られますが、とにかく続きが気になるページの連続。一つひとつのシーンの魅せ方が上手い!
戦っているのがセーラー服を着たボディビルダーであろうと、どんどん熱い展開に引き込まれていくのです。

さて、ここまで書いてなんですが、この漫画は万人に愛される漫画ではないでしょう。だって、普通の漫画じゃないですから。
何か新しい刺激が欲しい! そう思っている方にこそ、この漫画はオススメです。責任はとりませんけど!

■ 「少女ファイト」:日本橋ヨヲコ先生

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一つ目とは対照的な漫画の紹介です。「少女ファイト」は、とある高校の女子バレーボール部を舞台にした、言ってしまえばスポーツ漫画です。
ですが、これもただのスポーツ漫画じゃない。漫画で描かれる大部分は、華やかな試合のシーンではなく、ひたすら地味な日々の練習。そして、キャラクター達の精神的な成長です。

見た目ではっきりと分かる新必殺技の誕生とかはありません。あるのはジメジメとした青臭さや、ドロドロとした泥臭さ。そう形容したくなるようなとにかく濃く疲れる話の連続。
その理由は、キャラクターそれぞれに初めから重大なトラウマが存在しており、物語はそのトラウマを眼前に突き出され、それをどう乗り越えるかを主軸にして進んでいくから。
第一巻の帯にも書かれているように、登場するキャラは「生き方が雑」な人物がほとんど。そんな少女たちが、互いに傷つけ合いながら、自身で葛藤し、他人に気付かされ、徐々に徐々に成長していくというもの。
日本橋先生の漫画は「説教臭さ」というか、作者の訴えかけたいことが作品の中に強烈に現れる。これまでの作品ではそれがあって、好き嫌いがはっきりと分かれる人が多かった。
しかし、この「少女ファイト」ではそれが全体的にマイルドになっていて、作者の漫画をまだ読んだことのない人にもチャレンジをオススメしやすいものになっています。
この漫画を読んで作者の他の漫画に興味が出てきた方は、「G戦場ヘブンズドア」や「プラスチック解体高校」にも手を出してみて欲しいです。これらの作品はクロスオーバーしており、他の作品を見ているかどうかでも楽しみ方が変わります。

最後に、これらの漫画も「魔法少女プリティ☆ベル」とは違った意味で人を選ぶ漫画です。一般的な作品のように、他人と共感できる楽しみをこの作品に求めるのは難しいでしょう。
ですが、好きだろうと嫌いだろうと、これだけ挑戦的で実験的な漫画を読めば、何かしらの意見が生まれると思います。だからこそ、私が胸を張って「読まないと損をする」と言える漫画です。


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